私がフランス留学を志望した理由は言語習得と知見を広げるためです。
私は現在、全ての授業が英語で開講される学部に所属していますが、正直英語の言語レベルが向上している自信があまりありません。毎日英語漬けであるという状況に甘んじて自主学習を怠っていたためです。
しかし、2年生の1学期からフランス語を科目として学び始め、言語学習をする楽しさを再確認することが出来ました。そこからだんだんと英語だけでなくフランス語も話せるようになりたい、フランスに行きたいと思うようになりました。もしフランスへの交換留学が出来るのであれば、現地でフランス語と英語、その他の新たな知見をたくさん習得しよう、もしダメなら日本で英語をマスターできるよう努力しよう、と決心して交換留学生へ立候補しました。その結果、無事交換留学生として選んでいただくことが出来ました。
また、フランス語の他に私がフランスへ留学したい要因としてアートがあります。昨年原田マハさんの「たゆたえども沈まず」という本を読み、アートに興味を持つようになりました。芸術とは無縁だった私が日本の美術館を行くようになり、フランス画家の作品の多くに魅了され、ヨーロッパでもっとたくさんの絵画に触れたい、知りたい、と思ったことも交換留学生へ立候補するきっかけとなりました。
フランスで過ごす10ヶ月はきっと長いようであっという間な私の人生でかけがえのない物になると予想されるので、言語や授業で学ぶこと以外にもたくさんの経験や知識を得て帰ってきたいと思います。
私がフランスへ留学に来て気づいたことは、やはり自分から行動を起こすことが重要であるということです。英語だけなく、フランス語の習得を目標に留学先をフランスに決めましたが、大学で私の所属するコースは英語での授業であり生徒もインターナショナルが多いため、日常的には英語を使うことが圧倒的に多いです。フランス語の授業も週に一度ありますがそれだけで話せるようになるのは不可能なので、自主的に勉強にしたり、街に出て少しでもフランス語で会話をすることが大切だと思いました。フランス生活が約半年経ち、まだ話すことは難しいですが少し理解できるようになってきたことがとても嬉しく、フランス語を渡航前よりも好きになってきています。
交換留学生は取りたい授業を自分で選ぶことができ、私は正規生に比べて授業数が少ないため、まとまった休みがあればヨーロッパの他の国に遊びに行っています。ヨーロッパは様々な国が電車や短時間のフライトで行ける距離にあるにも関わらず、各国が全く違う街の雰囲気や国民性を持っているため、旅行がとても楽しく、様々な国を体験できる私は幸せだなと感じています。
残りの数ヶ月もやりたいこと、行きたいところがたくさんあるので後悔のない留学にできるよう楽しみたいと思います。
私のフランスでの9ヶ月間の生活は非常に充実したものでした。国籍の違いを超えて親友と呼べるような大切な友達に出会うことができました。また、フランス滞在中にはヨーロッパ各国を訪れ、多くの新しい世界を知ることができました。留学のおかげでこのような貴重な機会を得ることができ、心から感謝しています。
この交換留学を通して、全く新しい環境に身を置く楽しさを学びました。言語や文化の壁に直面することも多々ありましたが、それを乗り越えてコミュニケーションが取れたときの喜びはひとしおで、人と関わる楽しさを実感しました。
帰国後もフランス語の勉強を続けており、いつか再びフランスで生活したいと考えています。フランス語に魅了されて始めたフランスへの交換留学でしたが、今ではフランスそのものの虜です。