HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2022年度『受入』

  • 氏名:S.Y. [ 韓国 ]

  • 受入期間:2022年09月16日 ~ 2023年07月21日
  • 受入大学:甲南女子大学
  • 在籍大学:淑明女子大学校


留学のきっかけ、目的

 日本学を専攻し始めながら、留学に対する思いを抱くことは自然なことでした。 日本学を専攻する人に日本で勉強できる機会は文だけでは満たせない知識を満たすこの上なく良い経験になると思います。 また、広報広告学科を複数専攻することになり、より広い視野、経験を持つことが本当に重要なことだということを改めて実感し、メディアコンテンツ専門家、その中でも映像翻訳に大きく関心を持っている今の私に留学がこの上なく必要な機会だと確信しました。

 私が研究したい分野は広く見ると翻訳です。 翻訳というのは単純に機械的に一つの言語を他の言語に移すこと以上の意味を持ちます。 一つの文化を他の文化に同化させる単純に見えるが、両国の文化を知り深く理解しなければならない高度で複雑な作業であり学問だと思います。 非対面関連システムがさらに活性化され、OTTサービスが発達する今日この時代において、メディアが提供する翻訳の質が低くなるわけにはいけないのです。また、 機械的な翻訳で本来の意図をまともに反映できなければ、それはクリエイターに対する失礼でもあります。 しかし文化というのは理論で勉強しても習得できない部分があるものです。 そのため、直接異なる文化を体でぶつかってみる経験が必然的に必要であり、留学がそのような部分を満たされると思います。 また、他の国を経験してみて、様々な人に会って思考を喚起させたいと思います。

 同時に現在も絶えず生成され発展する日本の文化コンテンツ産業を直接目で見て経験し単純に肯定的な面だけでなく否定的な面も学べれば以後コンテンツ企画などに適用させることができる良い踏み台になると思います。 コンテンツを作って発展させるのは、結局大衆で、消費者であります。 そのため、大衆について理解することが、すなわち良いコンテンツを作れる基盤になります。 実際本校でも日本の「ガチャシステム」を消費者心理と組み合わせてガチャをこのように大衆化させることができた理由に関するレポートを作成したことがあります。 したがって交換校でメディア、コンテンツ、文化、大衆に関した講義を通じて日本の文化的情緒を学び、韓国とはドラマから芸能までメディアコンテンツの雰囲気が違う部分が多いのは何の理由であり、どんな文化的背景と心理でこのような差が出るのか、日本の大学ではどんな形でコンテンツとその消費者に対して教えるのか深く研究したいです。

 昔から日本に留学を行ったらやってみたいことが多くありました。コロナウイルスのせいで現在あまり活動的な事はできないと思うんですが、バイトや部活をして様々な人を会いたいです。後自分の日常を映像に残してそれをYoutubeなどに共有する事でもし自分みたいに交換学生や留学を考える人に役に立ちたいです。第一希望はバイトをやってみることで、他にも時間があるたび各地を旅してそれを写真に残したいです。留学先の学校では写真部や演劇部に入るなどの色んな体験をしたいです。

留学中の体験

日本の生活に慣れるのは思ったより早かったです。 初めて到着した時、私を学校に案内してくれた学生ボランティア、親切な学校関係者たち、管理人と寮関係者の方々、同じ国から来た友達、授業で会ったすべての友達がいたおかげです。今まで様々なところを旅行しながら経験を積むことに忙しく、自分の日常を盛り込んだ映像を撮ってもそれを編集してアップすることはできませんでしたが、春が来る前には一つでも映像制作を完了してみるのが目標です。また、新学期が始まる前にアルバイトを探してみようと思います。学校生活は優しくて理解深い友達と先生たちのおかげで順調です。目標だった写真部に入って祭り期間中に展示もし、月ごとにテーマを持って部員たちと順番にインスタグラムに写真を投稿したりします。また、個人的なインスタグラムに投稿していた旅行写真が淡路島の公式インスタグラムに掲載されたこともあります。とても丁寧にメッセージをくださって配慮に感謝し、趣味だけでやっていた写真をもっと真剣に考えるようになりました。
また、留学生と在学生が一緒に和菓子を作るプログラムに参加して楽しい経験をし、そのうち一緒にペアになった学生と友達になって一緒に私的にも遊び回るなどとても親しくなりました。お互いに自国の文化を共有しながら交流し、彼女が韓国に旅行に行く時も手伝ってくれたし、逆に自分も助けてもらうなど本当に良い友達ができたと思います。彼女の他にもTSL活動という言語交流アルバイトを通じて韓国語に興味ある友達とたくさん話し合う機会ができ、次の学期に韓国に交換学生を来る学生たちに交換学生に対する助言をしたりもしました。その他の授業でもいろんな友達に会って親しくなって本当に嬉しいです。最初は留学生があまりいないという点が期待と同時に不安でしたが、自分が思った以上適応力が高いということを知り、留学生があまりいないので現地の大学生をもっとたくさん知って付き合うことができて今はとても大きな長所として思っています。
旅行は今まで東京、京都、名古屋、奈良など色んな所に行ってみました。各地の特色が感じられていつも楽しかったです。2月には札幌に行く予定で、その他にも道外の色んな所に行ってみたいです。また、今学期は比較的話すことに重点を置いた授業をたくさん受けましたが、次の学期には自分が興味あったマーケティングやメディア関連授業ももっと受けてみようと思います。楽しくて充実した日々を送っているうちに、時間があまりにも早く過ぎていくようです。 残った時間も悔いなく楽しみたいです。

留学の成果、将来の目標

他の国で1年暮らすのは当然簡単ではありません。韓国と日本が似ているとはいえ、厳然と違う文化、自分を知っている人が一人もいない場所。韓国語を話す人が著しく少ない町。今までは旅行で来てみただけで、実際に暮らしてみるのは初めての私だったので、期待する心の片隅に当然ながら不安がありました。しかし、自分のこの1年間を振り返ってみると、憂鬱でも寂しくも、あまり退屈でもない生活でした。ちゃんと日本の現地人たちと日常会話をしたことのない自分が、日本に住んでいる友達さえいなかった自分が多様な友達を作って、一人で旅行もして知らない人たちと自然に笑いながら会話をしたりしました。自分は自分が思ったより適応力と社交性が高いということを悟るようになりました。自己効能感は自然についてきまして自分がやることにもっと自信を持つことができました。

留学を決心したのは私が何が本当にしたいのか、日本で職業を持つようになったら果たして一生この国で生きていけるのか考えてみようというのが主な理由でした。 そのために授業も普段関心があった方に聞いて、一人では始めたことのないグラフィックツールを基本から学べるようになりました。 アルバムジャケット作成、絵本をアニメーション化、ポストカード作成··· 様々な授業を受けながら色んな刺激をたくさん受けました。今でもメディアが好きで、もしずっと生きるとしても行ける気がしました。

また、HUMAPで奨学金を支援してくれたおかげで国内の本当に多様なところに旅行に行くことができたし、元々写真と映像に趣味がありましたが、この1年間本当に美しい風景と思い出を盛り込むことができました。 時間が少しかかると思いますが、いつか全部共有して分かち合えたらと思います。 また、写真に才能があるという評価をたくさん受けて写真と編集の方にも進路を考えています。

忙しすぎて充実した日々を過ごしましたが、振り返ってみるといつも残念な点があるのは何故でしょう。 一番の物足りなさはアルバイトができなかった点です。今度また住むようになりましたらその時は遊園地でアルバイトをしてみたいです。 1年、短くもそれほど長くもない期間。いろんな人に会えて、毎日美しい空を見ることができて本当に嬉しかったし、私が近づくと皆暖かく受け止めてくれる人たちがそばにいて良い思い出だけいっぱいに満たしていきます。特に先生にたちにいっぱいお世話になりました。

忘れないいい経験をしてもらいました。ありがとうございます。