私が留学を真剣に検討しはじめたのは、周りが就職活動を始めだした頃でした。
みんながしてるからする、時期になったからエントリーするという日本の就活が嫌で、このタイミングで一度自分の人生を考え直すギャップイヤーのような期間が欲しいと考えた私は、高校生のころから海外に住んでみたいと漠然と思っていたこともあり、長期留学という方法でそれを実現させることにしました。
フランスを選んだ理由は、元々発展途上国の貧困問題に興味があり、それらの地域では主にフランス語が話されていることや、移民受け入れ大国であるため貧困の現状を間近で体感できると考えたからです。
また、芸術などの文化面でも優れているフランスは、自身の感受性を豊かにさせ、物事を多角的に捉えることのできる人財に成長させてくれると考えました。
10か月と長い期間なので大学の講義はもちろんのこと、サークル活動や、ボランティア、インターンなど、日本でするのとはまた違った経験を得るために尽力したいと考えています。
頂いた貴重なチャンスを無駄にしないよう、積極的に現地の大学生や留学生と交流し、異文化理解を深め、今後の自分のキャリアを見据えた留学生活にしていきたいと思います。
留学中は国際経営学を専攻しました。
クラスメイトはフランス人半数、留学生半数(ドイツ、フィンランド、ポルトガル、インド、パキスタン、カザフスタンなど)様々な国や文化を持つクラスメイトたちと勉強していました。
文化や民族性の違いによって良いとされるマナーや人々の持つ性質が違うことをクラスメイトたちを通して生の声で学べたことが面白かったです。
日本の大学で主流な講義がメインの授業とは異なり、こちらの大学ではグループディスカッションや即興でのグループプレゼンテーションが数多くありました。1授業1グループディスカッション/プレゼンテーションは当たり前でした。
英語で専攻していたのですが、周りの英語力の高さや発表慣れしている姿に圧倒されることが多かったです。クラスメイトたちが即興で話し合った内容をまとめ、堂々と発表をしている姿に感化され、プレゼン構成やデザイン、大勢の前での振る舞い方を吸収し、自分もそうなれるように頑張ろうと必死でした。また授業後は必ず洋画や動画アプリで自身の英語力を上げることにも注力しました。
フランス語を話せなくても英語が使えれば心配することはないと思っていましたが、寮のスタッフを含め、スーパーやパン屋、銀行員、病院のスタッフも英語を話せる人は極めて少なく、フランス語が話せないと生活は少し厳しいと感じました。
英語に加え、授業や自身でできる限りのフランス語の語学力を上げ、半年ほど経つと友人ともフランス語のみで会話を出来るようになりました。
フランス留学を考えている方には事前に習得することをおすすめします。
授業外ではルームメイトである韓国人の友人とフランス国内外の旅行に行ったり、言語交換バディであるフランスの友人宅にお邪魔したりして過ごしていました。また数ヶ月ほど難民を支援しているボランティアにも参加し、更に多くのバックグラウンドを持つ人々との交流をしました。
社会人でもボランティアに参加している人が多かったのが印象的でした。
あと少しの留学生活ですが、今後も無駄にしないように精一杯勉強し、フランス生活を楽しみます。