私は中学生の時に韓流ドラマにはまり、高校生で韓国語の独学を始めました。そして大学進学は、韓国語を学べて留学も行くことのできる学校を選びました。大学で本格的に勉強を始めて、検定にも合格していきとてもうれしいかったです。しかし、外国語は現地で学ぶことが一番成長すると思い留学に向けて準備を始めました。現地に行くと、語学力の成長と同時に文化や歴史も学ぶことができると思います。日本の中だけでは知ることが出来なかったことをこの留学でたくさん学んで、充実した留学生活を送ろうと思います。
授業は留学生向けの授業をいくつか履修し、その他にも国民大学生と同じ授業も履修しました。留学生用の授業では、マラギ(話し)、トゥッキ(聞き)、イルギ(読み)、スギ(書き)をバランスよく学ぶことが出来ました。少数の留学生で構成されたクラスでペアを組んで会話練習を行ったり、マラギの授業では韓国語を正確に早く読む練習や4人グループに分かれてアンケート調査を韓国人、母国の人それぞれ30人ほどに実施しまとめて、パワーポイントを作って韓国語で発表をしました。トゥッキでは韓国語のニュースを聞き取り理解する授業でした。スギではTOPIKの作文対策の授業を受けました。テスト期間になると学校の図書室の席は予約制になりいつも満席で、他の校内のカフェスペースも学生でいっぱいでした。韓国の学生はとても勉強熱心な印象を受けました。ですが学祭の時期になるとすごい盛り上がり様でした。学科でTシャツを作って学科対抗の運動会をしたりアイドルやラッパー、ソロ歌手がステージ出演をしたり、日本の大学では味わえない韓国らしい学祭を体験することが出来ました。私は日本語学科をせんたくしていて、日本語サークルの「結」に入りました。70人ほど韓国の学生が所属しており、イベントを留学生のためにたくさん企画してくださいました。4月には光化門、5月頃にはMTという合宿に行きました。その他にも漢江でチキンを食べたり映画観賞会をしたりしました。そこで仲良くなった友達と帰国した後の今でも連絡を取っており、これからも大切にしていきたいです。
学校以外では、国内旅行で地方に行って昔の建物や伝統衣装を着たり、海産物や特産物を食べて回りました。日本から韓国への観光旅行ではあまり行かないような場所にも行くことが出来たので良かったです。また、無料で開催された文化授賞式やアイドルのコンサートを見に行ったりもしました。TOPIKのテストを現地で受けに行ったりもしました。10か月も外国に滞在する機会はそう多くはないと思うので、外出することを意識して生活していました。ローカルな韓国を体感することが出来てとても貴重な10か月になったと思います。
留学を通して、常に韓国語に触れていたので韓国語の能力は上がったと思いますが、それ以上に得られたものは行動力とコミュニケーション能力です。韓国では日本とは違い自分の意見をはっきりと伝える国です。日本人特有の察して気づいてもらうということは無く、自分から動かなければ何もしてくれません。ですが自分から言うと最後までとても親切に対応してくれます。実際に韓国に入国したばかりの時、タクシーの運転手さんがPCR検査会場の方と話をつけてくれて、助けていただいた経験があります。韓国は情に厚い国ということをその時感じました。コミュニケーション能力は留学生ばかりの授業の時や、サークル活動の時に大きく成長できたかなと思います。いろんな国から来た学生と韓国語で、時にはつたない英語を使うこともありましたが、一つの課題を一緒に取り組んで最後まで成せたときには、非常に達成感を感じることが出来ました。留学中には、いろんな考えを持った人に出会うことが出来ました。今まで自分が思っていた考え方とは違う角度の意見を聞くことが出来、いろんな価値観を知ることが出来ました。この留学を通して様々な経験をすることが出来て一人で何か挑戦することに度胸がついたと思います。帰国後に、部活の監督から「なんか明るくなったね。」と言われたときは留学してよかったなと思えました。
将来の目標は、留学経験で培ったコミュニケーション能力を生かした職に就きたいです。留学を通して人と話すことが好きになったので営業職に興味が湧きました。これから就職活動をしていきますが、どんなことがあっても多少のことでは心が折れない精神になれたのでどんどん挑戦していこうと思います。