HUMAP  兵庫・アジア太平洋大学間ネットワーク Hyogo University Mobility in Asia and the Pacific

2022年度『派遣』

  • 氏名:米田 鈴 [ 日本 ]

  • 受入期間:2022年03月01日 ~ 2022年12月24日
  • 受入大学:国民大学校
  • 在籍大学:姫路獨協大学


留学のきっかけ、目的

私は小学生の時に韓国のドラマや音楽に興味を持ちました。また、学校行事で韓国の小学生と交流する機会があり、言語が違っても楽しく交流することができたのが思い出に残っています。それから韓国語を独学で学び、大学で本格的に韓国語を学ぶ中、韓国語だけでなく韓国に行って直接文化や歴史について知りたいという思いが強くなりました。私はまだ海外に行ったことがないので異文化に触れたことがないので理解力を深めたり、現地でしか感じることのできない経験をしたいと思うようになりました。

留学中の体験

韓国で交換留学をして印象に残ったことは、主に「大学生活」「交通機関」「ファッション」「物価」などの四つを挙げることができます。
 一つ目、「大学生活」では一番多くの経験を得ることができました。学園祭では有名な歌手を5グループ呼び3日間かけて公演を行っていたりしました。
中間考査や期末考査が始まると、大学側が学生を応援するために無料でコーヒーやクーポン券などを配ったりするなど、学生にとって嬉しいイベントが沢山ありました。韓国の大学生活は全く日本の大学と違う点が多く、施設の数や多様な学科、学生の授業に対する積極性が目立ちました。韓国人の方以外にも、各国の留学生もいたりするので日本では滅多に体験することがないので貴重な体験になりました。
授業は韓国語で行われるのですが、初めは所々しか聞き取れなかったり知らない単語があればそこで引っかかって何も頭に入らなかったりして焦る気持ちでいっぱいになりました。
しかし、3か月もすれば耳は慣れてきて聞き取れはしますが、自分が思ったより韓国語が上手じゃなくて話す勇気がなくなってしまいました。そこで、留学生活が始まるや否や、国民大学校のサークルである「結(ユイ)」という日韓交流のサークルに参加し、韓国人の友達を作るきっかけができました。
一学期は中々自分の韓国語力に自信がなくて、韓国の友達と仲を深めることは難しいのではないかと思っていました。しかし二学期になってから、このままでは韓国人と交流するという目標を達成することができないし挑戦する心を取り戻すために一学期より進んで韓国人の友達たちと沢山交流するようになりました。つたない韓国語ではあるけれど、話を最後まで暖かく聞いてくださったおかげで勇気になったし、きちんとは話せなくても心は通じることを知れて異国の言語で交流することが楽しくなりました。もし、二学期にこの決意をしていなかったら、韓国語を話す勇気や楽しさや挑戦し続ける気持ちも持てていなかったです。二学期から出会った韓国の友達たちとはもっと早くから出会っていればよったと少し後悔していますが、帰国してからも連絡を取り合っているので留学が終わっても文字を通じて交流することができて素敵な出会いを作ることができたと思います。
 二つ目、「交通機関」では車のクラクションの多さと車間距離の狭さと運転の粗さが目立ちました。慣れるまではクラクションの音や運転の粗さに驚いたりしましたが、数か月すれば慣れてしまいました。信号のない横断歩道は車が止まらないので、歩行者はいつ渡るのかを横断するのかを自らで判断して渡ったりすることもあって面白い体験をすることができました。また、バスや地下鉄では電話をする人が多くいました。公衆トイレで電話するおばあさんもよく見かけました。
日本ではマナーに反しているのであまり見かけない光景ですが、バスや地下鉄では若者がご老人に率先的に席を譲るという行動を見かけました。日本ではたまに見かける行動ですが、韓国でご老人に席を譲る行為を沢山見てこれからも率先して席を譲ろうと思いました。
 三つ目、「ファッション」が似ているという点に驚きました。今の韓国の大学生のファッションは無地の服が流行っていて清潔感のある服装をしている人が多かったです。自分自身も知らずに、無地の服を買ったり着たりカジュアルな恰好をすることが多かったです。髪型も男性は俳優のような清潔感のある髪型が流行っていて、街中似ている髪形をしている人が多かったです。女性はロングかセミロングでパーマをかけている人が多い印象でした。K-POP アイドルは髪色鮮やかでしたが、実際に韓国で生活してみると髪を染めている人は少なく黒髪が多い印象でした。授業中、帽子をかぶって授業を受ける学生が多かったのですが日本では取らないといけないので最初は驚きました。
 四つ目、「物価」については、日本にいた時は韓国の物価は安いと思っていましたが実際はそうではありませんでした。トイレットペーパーが30ロールで15,000ウォン以上したり野菜やフルーツも高かったりしました。また、日本食も高かったため中々食べる機会がなかったです。
しかし、コンビニでは1+1や2+1など一つ買ったらもう一つは無調でついてくるというサービスもあったりしてお得な体験をすることもできました。また、決済方法はカード払いが多く買い物をするときは主に現金を持ち歩かず財布と鞄だけで済みます。

留学の成果、将来の目標

 10か月間日本に帰国せずに留学をしていたので、二学期からは韓国の文化に慣れたり理解力を深めることができました。そのおかげで留学を終えて関西国際空港について大阪の街を歩いたときに日本と韓国の文化や生活習慣の違いに再び気づくことができました。
 私はこの留学を通して初めて韓国に行ったのですが、韓国をより一層好きになりました。それは、周りの人々が暖かく歓迎してくださったり支えてくださったおかげでもあります。
 韓国で生活してみて知らなかった部分を自分の目で直接見て体験して知ることは滅多にないことです。韓国の文化についてドラマなどで思い込みをしていた部分が多かったので実際に住んでみてびっくりしたこともあるけれど後悔はしていません。びっくりしたり日本ではありえないこともあるけれど、韓国の一住民として生活していくうえで異文化体験ができることが楽しかったですし新しいことに挑戦する力もつきました。挑戦することで今まで不安に思っていたことがなんとでもなくなって生活の一部になったり、また新しい体験に出会ってみたいという好奇心でいっぱいになったりして、以前の自分とは考えられない前向きな性格になったと感じました。
 このように留学を通してこのような文化の違いを知ったわけですが、自分に「合う」「合わない」が生じてくると思います。異国の文化をインターネットやドラマや映画を通して知っていたにも関わらず、実際住んでみると自分に合わなかったりつらくなってしまう人もいると思います。
しかし、異国の文化が自分に合わなかったことをネガティブに捉えず、ありのままの姿を知れたことを機に自分の強みや弱さや自分のことを知れたことになるので後悔することは間違っているということを知ってほしいと思いました。自ら異国の地で生活するという決断は物凄く勇気のいることなので、もし留学に行くか迷っている人がいれば留学することで新しい自分に出会えるきっかけになるのではないかと思います。
 今後は留学で得た異文化の理解力や行動力、好奇心を社会で活かしていき、就職しても新たな目標を持ちながら生きたいと思います。
また、この留学生活を機に韓国で生活してみたいという目標もできました。しかし、留学で得たことをこれからは一人で生活して行かなければならないので留学とは違った体験もまたできるのではないかと思います。これからも何事にも挑戦する気持ちを忘れず持ち続けていきたいです。