大学一年生から心理学を第二の専攻として勉強していました。発達心理学、変態心理学及び心理治療原理などの授業を受けました。勉強すれば勉強するほど、心理学に対する興味は深くなってきました。
あの時から、大学卒業後、心理学を専攻として、進学したくなっています。その上、今は日本語を専攻として勉強していますから、日本で心理学が勉強できるなら、これ以上にいいことはないはずだとずっと思っていました。ですから、今回の留学がいいチャンスだと思って、兵庫教育大学で在学の一年間に心理学についての内容を学び続けたいと思います。
心理学の中で、最も興味を持っているのは心理治療方法と変態心理学、そして社会心理学の内容です。従って、変態心理学の謎を解きながら、具体的な方法を研究したいと思います。例えば、認知行動療法(CBT)や森田療法など、実際に応用できる治療方法を研究テーマとして勉強するつもりです。
2019年の12月がやって参りました。4月に日本に来てからもう8ヶ月経ちました。この8ヶ月の間に、生活面も学習面も自分が成長していると深く感じております。
4月から伊藤大輔先生のゼミに参加させていただき、8月に研究室の一員として、琵琶湖の湖畔での夏合宿も行ってきました。日本認知行動療法の学会で、ワークショップやシンポジウムを受講したおかげで、研究したいテーマについて視野を広げられ、認知行動療法に関する新たな世界観を与えてくれました。
優しく助言してください、気を使ってくださっている伊藤先生、ゼミ生の皆さんにも感謝の言葉しかありません。むしろ、感謝の気持ちは言葉では言い表せません。伊藤ゼミに入って本当に良かったと、いつも思っております。
昨日をもちまして、留学生の研究成果発表会が終わりました。国に帰るまでも、あと三週間しかありません。昨日の発表で、「キャリアレディネス及び自尊感情が職業的不安に及ぼす影響」について発表させていただきましたけれども、自分が研究したいことを研究したうえ、成果を出すことは、私にとっては初めてです。何度も言いましたが、伊藤研究室に感謝しかありません。
この一年間を振り返ると、今までなかった新しい体験で埋まる輝く毎日でした。一期一会の気持ちを持って、一生に一度限りである2019年を過ごしました。何事も勉強だと思いながら、接したことのない人と話ししたり、したことないことをこの手でやったり、見たことない景色もこの目で見たりしました。先入観にとらわれないように違う文化に浸かってみました。これは、日本での留学生活が終わってしまっても残せる一番貴重な宝物だと思っております。
この先も、この日本での一年間の思い出を啓発として、今までもらった優しさと善意をこころに留めておきます。兵教大の皆さん、日本で出会った皆さん、お世話になりました。